まちに『時間』をつくる大切さ〜再生により『時間』を残す

最近の笠岡駅前の商店街の様子です。

平日昼間でした。

 

車が入れないほど細く入り組んだ路地で構成されていた駅前の町並みは、防災上の問題もあり、区画整理により現在の様子に変わりました。

古い建物は跡形もなく撤去され、区分けされた土地が整然と広く新しい道にならび、様々な工法とデザインにより新しく建物が作られました。

空も広く見え、緊急車両も通ることができる幅の道ができ、明るく開放的な商店街として生まれ変わりました。

 

それから、時は流れました。

地方の人口流出の波は止まらず、経済状況も変わり、町のあり方も変化が問われていると感じます。

このような状況は笠岡だけではなく、同じような課題を抱えている場所も多いのではないでしょうか。

 

写真のような現在の様子について、人それぞれ感じることは違うと思いますが、明らかに言えることは、区画整理後、この町からそれ以前の『時間』の表現が消えているということです。

それがこの町の今の現状を作っているように感じます。

 

まだ少し離れた場所には、『時間』が残っている場所があります。

一度壊してしまうと、時間は戻りません。

町に『時間』を表現する手法として、再生は有効な選択肢のひとつです。

ひとつひとつの建物を「使える」建物として丁寧に再生し、町に『点』をつくり、それらが繋がっていくことで町としての『面』を構成していくことができれば、『時間』を取り戻すことができるかもしれません。

そのような町は、全国どこにでもあるような画一的な町ではなく、そこにしかない「奥行き」のある魅力を作り出す町になると思います。

まだいろいろできることはあります。