商店街?:建築の専門家にできること

写真は、地方の駅前の「商店街」と言われる場所です。

入口には、立派なアーチがあります。

ところが、多くの店はシャッターが閉められ、営業している店はほとんどありません。

街路に面する1階が軒並み閉ざされているため、商店街を歩いても建物から人の気配を感じられません。

歩く人もまばらでひっそりとしており「商店街」という雰囲気はなく、むしろ人を寄せ付けない空気さえ漂っています。

なぜこのような状況になっているのでしょうか?

地域ごとに異なりますが、一般的には、地域の人口・経済の変化に伴うニーズの変化、街路に面する建築物の状態や利用状況、またお店を経営する人たちの高齢化など様々な要因が複合的に重なった結果だと考えられています。

「このままでいい」という考え方もあると思います。

しかし、何かの対策を取らなければ、将来の地域にとって状況は変わらないどころかさらに悪化するでしょう。

訪れる人たちや住んでいる人たちが楽しく、ここで生活したいと思える町に再生するため、「そもそも『商店街』である必要があるのか?」など、時代と環境に応じた様々な可能性を考え、閉ざされたシャッターを少しずつ開いていくきっかけと仕組みをつくることが大切だと思います。

意外と知られていないことですが、我々建築の専門家は、ひとつの建築をデザインすることが仕事の中心ではありますが、町並み全体を視野に入れ、建築を活用した地域の取り組みをデザインすることも可能です(地域【エリア】の再生・リノベーション)。他の専門家(弁護士、不動産鑑定士、税理士など)とも連携し、よりスムーズで効果的な方法を検討します。

地域課題などでお困りの場合、地域で継続的に活動し、その地域のことをよく知った専門家に相談することも、課題解決の選択肢のひとつとしてお考えいただければと思います。