岡山県地域文化財建造物専門家(ヘリテージマネージャー)養成講習会:第9回:倉敷の町屋建築と歴史

※今後の参考にするため、当事務所設立前に参加した「ヘリテージマネージャー」の講習会についての記事を転載します。

 

11/9、倉敷市にて講習会が行われました。

午前中は倉敷美観地区の町並み保存に関する歴史と経緯、現状の講義でした。

美観地区近隣はかつて海であったこと、大原孫三郎氏と大原總一郎氏の貢献、美観地区の制定から現在までの経緯と現状、これからの取り組みなど、美観地区に関する詳しい説明を聞かせていただきました。

身近な地域でなかなか「ありがたみ」のようなものが見えなくなっていましたが、今回説明を受けて改めて倉敷の奥深さを感じました。

 

さて午後からは美観地区内の工事現場を見学しました。

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さわやかな秋晴れで、心地よい日でした。

観光客も大勢おられました。

 

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阿知神社に集合しました。

美観地区からの入口です。

 

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境内からの美観地区。

かなり高い位置にあり、まちを見下ろすことができます。

階段で登ってきますが、皆さん息が上がっていました…(´Д` )

 

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さすが倉敷です。

境内に蔵がありました。

 

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境内に新築されている若宮殿の見学です。

保存・再生ではなく、全くの新築です。

 

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新築ですから、現行法に沿った建物で筋交があります。

 

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小屋組です。

桔木(はねぎ)の構造を見ることができます。

基礎はべた基礎です。

 

新築でこのような現場を見る機会はなかなかありません。

貴重な機会をいただきました。

 

さて、続いて街に降りていき、重要文化財井上家住宅母屋の保存修理工事の現場を見せていただきました。

 

しかし!現場写真公開NG!です。

 

残念ですが、仮囲いのようすを。

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解体しながら調査し、今後の方針を決めていく方法が採用されており、平成29年完成予定とのことでした。

美観地区の顔となる建築物ですので楽しみです。

 

さて、その後中国銀行倉敷本町出張所の耐震補強の現場に行きました。

 

が!こちらは内部見学NG!

 

ということで外観を。

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ま、銀行さんですから、なかなか中を見るのは難しいですね(^_^;)

この建物は、なんとレンガ造です。

(設計年月:大正9年、設計:薬師寺主計)

隣接する部分の一部は木造だそうです。

二重壁内部にモルタル注入し補強したり、水平構面を補強するために鉄骨フレームを組んだりといろいろ計画されています。

建物外で担当者のかたから説明を受けました。

外から見たらレンガ造だとは思えませんね。

 

今回は私にとって身近な倉敷での講義でしたが、町並みを保存するためにいろんな努力をされている様子がわかりました。

今までとはまちを見る目が変わったような気がします。